ハンドメイドの確定申告 ~経費は使った分だけ?

こんにちは、赤い猫です。

確定申告のお話、今回は経費についてです。
ハンドメイド作家などの個人事業主だと、
生活費と事業費が同じところから出ている場合もありますよね。
そのため経費がごっちゃにならないように、
申告できるもの、出来ないものを把握しておきましょう~。

それから知っておかないといけないのは、
仕入れたもの全部を経費にはできない事!

経費の種類と経費に出来るものについてまとめます。

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経費とは

 

経費の事をざっくり説明すると、
事業の上で使われた支出の事です。
ハンドメイド販売をしていれば、仕入れとして材料をたくさん買いますよね。
商品を送る時の送料代、作品の写真を撮るために買ったデジカメ。
これらも経費になります。
事業に関係する支出は、基本的にぜ~んぶ経費!

経費をきちんと計算しないと、
多く税金を納めなければならなくなるかもしれませんので、とても大事です!

 

経費の種類

 

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●給料賃金(きゅうりょうちんぎん)
従業員に支払うお給料の事です。
1人でやっているなら関係ないものですね。
ちなみに給与賃金を利用するには、人を雇う前に届け出が必要です。

●外注工賃(がいちゅうこうちん)
外部の業者に仕事を頼んだ時の費用です。
ホームページ作成を頼んだときなど当てはまるそうです。

●減価償却費(げんかしょうきゃく)
事業で数年に渡り使う、資産になるものです。
10万円以上の価格のものが対象になるようですが、複雑でちょっとわからないので、専門の人に聞いた方が良さそうです(^_^;)
ハンドメイド作家なら、パソコンとかミシンとかでしょうか。

●賃倒金(かしだおれきん)
商品を売った後に、相手先の会社が倒産などで代金が支払われない時に行う経理処理です。
ハンドメイドだと代金支払い後の発送なので、関係なさそうです。

●地代家賃(ちだいやちん)
事業のために借りた店舗や作業場など、建物の家賃や駐車代金の事です。
ハンドメイドのように自宅で作業している場合は、家賃から作業に使っている割合を計算します。

ただし、自分以外の人、例えば夫が家賃を支払っていたりすると、当てはまりません。

●利子割引料(りしわりびきりょう)
事業用に借りた資金の利息などのことです。

【その他の経費】
●租税公課(そぜいこうか)
ごめんなさい!調べましたがよくわかりませんでした!

●荷造運賃(にづくりうんちん)
商品を発送する際に使われた、梱包費や送料です。
ハンドメイド販売では頻繁に行われますね。

●水道光熱費(すいどうこうねつひ)
名前の通り、業務で発生した水道、電気、ガス代のことです。
水道光熱費が沢山かかる作品なら、重要になりそうですね。

●旅費交通費(りょひこうつうひ)
仕事のために使った交通費や宿泊代などです。
勤めている人は出張がこれに当てはまります。

●通信費(つうしんひ)
業務で使用した電話料金やインターネット料金、プロバイダ料金など通信費の事です。
郵便にかかる代金も通信費なので、荷造運賃とどちらで記帳すればいいか悩みますが、
あまり気にしない人も多いようです。
大事なのはどちらで記帳するか決めて、それを守る事。

赤い猫は郵便局で発送手続きをする時は荷造運賃、切手購入は通信費にしています。

●広告宣伝費(せんでんこうこくひ)
自分の会社を不特定多数の人に宣伝するために使われた代金の事です。
ポスターやチラシ、ホームページ作成費用など。

●接待交際費(せったいこうさいひ)
事業に関係する人に対して、贈り物や食事に使われた費用の事です。
接待と聞くと、豪遊しているイメージがありますが(笑)、おもてなしの意味合いがあるそうです。

●損害保険料(そんがいほけんりょう)
事業を家事や災害から守る為にかけた保険料です。
規模が大きい会社でもない限り、関係なさそうです。

●修繕費(しゅうぜんひ)
備品や事業所の修理に使われる支出の事です。
修繕費として認められるのにはいくつか条件があるようで、他の経費の処理とも迷いやすいそうです。
専門家に相談した方が良いみたいですね。

●消耗品費(しょうもんひんひ)
価格が10万円以下、または1年しか使用期限がないものなどが消耗品費になります。
ボールペンやノート、作品作りに使う道具で交換が多いものも当てはまるのかな?
10万円以下のものなら、机やプリンター、電気スタンドなども消耗品費です。

●福利厚生費(ふくりこうせいひ)
従業員に支払われる、給料以外の費用の事です。
あまり明確な基準は無いそうですが、交通費や見舞金などがこの経費になります。

●雑費(ざっぴ)
上にあげた科目に当てはまらない物や、頻度が少ない物に支払われたものが雑費です。
雑費が高額だと、税務署に目を付けられる要因にもなるとか?!

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こんなものも経費になるよ

 

仕入れのためにバスを利用して出かけたら、
これは交通費になります。
もちろんタクシーなどを利用した場合も同じですよ。
仕入れだけじゃなくて、今後の参考のために
ハンドメイドマーケットを見に行った場合でもOKです。

ハンドメイドマーケットのミンネさんでは、
毎年大きなイベントを開催していますよね。
赤い猫は密かに憧れを持っていますが、
交通費が3万くらいかかるのが痛くて無理です。
(あとコミュ障にはキビシイッ)
でも参加できたら、それらの費用も経費で落とせるんですよね。

ただ、
「せっかく都会に来たんだし、何泊かして観光してから帰ろー♪」
となると、宿泊代が全て経費に含まれはしないでしょう。

そういう時は家事按分(かじあんぶん)というやり方で
計算する事になります。

 

経費は使った分だけ

 

手芸屋さんに行って、
「これいつも使うからいっぱいに買っておこう」
「使う予定ないけど、可愛いから買っちゃおう」
「部屋の中が材料費で埋め尽くされた」
こんな感じにはなっていませんか?

これ、要注意なんです!
何故なら経費になるのは使用したものだけで、
残ったものは資産として所得と同じ扱いになってしまうのです!

 

よく年末になると、お店で棚卸セールってやっていますよね?
あれは安値でも売っておかないと、
在庫の分税金を多く納めなければならないからだそうです。

ちなみに、在庫になっているハンドメイド作品も資産になります。

使わない分もたくさん仕入れて、経費が落ちない!
とならないように、ご注意くださいね。

仕入れ品の棚卸表を付けて、ちゃんと管理しましょう~。

 

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まとめ

 

今回の経費のお話はどうだったでしょうか?
経費の名前は難しいですけど、全部覚えなきゃいけない事はありません。
自分の事業に関係するものだけ覚えれば大丈夫ですよ。

やよいの青色申告オンラインでは、
ベーシックプランだと仕訳の相談ができるので、悩んだ時とても助かります。

【2020年追記】
残念ながらベーシックプランの業務ヘルプデスク(仕訳の相談ができる)が終わってしまいました~。

代わりにベーシックプランの上にトータルプランというのが出来て、こちらで仕訳の相談ができます。

初年度はキャンペーン価格で安く利用できるので、

「1年目はトータルプランでわからい事を聞きまくる」
「2年目から安いプランに変更する」

という使い方がおススメです!

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この記事が参考になりましたら幸いです^^

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ハンドメイドの確定申告 ~経費は使った分だけ?」への2件のフィードバック

  1. ふーちん。

    手芸講師の講師料の他にオリジナルの材料キットを販売をしています。キット代には仕入れ代の他にデザイン料や工賃を少し入れさせてもらっていますが、これって確定申告にはどうやって申告すればいいのでしょうか?教えて下さい。

  2. 赤い猫 投稿作成者

    ふーちん。様

    こんにちは。コメントありがとうございます^^
    お返事がすごく遅くなってしまい申し訳ありません。

    デザイン料や工賃の確定申告についてですね。
    確定申告というより記帳の仕方という感じでしょうか?
    正しくお答えできるかわかりませんので、参考程度にお聞きいただけると幸いです。

    材料キットの売り上げ内にデザイン料・工賃も含まれているのでしたら、そのままキットの売り上げを記帳でいいと思います。
    (例)キット売上3,000円(デザイン料・工賃含む)→売上3,000円
    たぶんこれで大丈夫だと思いますが、確かなことを確認したいのでしたら、やっぱりちゃんとした人にお聞きくださいね。

    私も作品代にはデザイン料・製作時間もろもろを考えて値段付けしていますが、そのまま売上にしていますよ。

    ご質問のお答えにはなったでしょうか?
    お役に立てたならうれしいです(*^-^*)

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