こんにちは、赤い猫です。
確定申告に向けて、帳簿付け頑張っていますか?
ハンドメイド作りよりも頭を悩ませているかもしれない青色申告ですが(笑)、
ハンドメイド作家を続けていくなら、絶対にやっときましょう~。
やよいの青色申告オンラインを使ったやり方を例に、帳簿の書き方について説明します。
ハンドメイド作家が使う主な科目
もし青色申告がどういったものか分からない、
という方はこちらの記事をご参照ください。
帳簿を付ける時に科目というのがあるんですね。
売上に仕入れ、経費の種類など名前がずら~っと並んでいて、
全部覚えようとなると混乱します。
でもよく考えると、これら全部を使っているわけじゃないですよね。
ハンドメイド作家がいつも使う科目があって、
それを重点的に覚えていけば
あとは毎月その繰り返しで帳簿していけばいいのです♪
(1年分まとめて帳簿付けするのは大変なので、ひと月ごとにやるのをオススメします)
ハンドメイド作家がよく使う科目を挙げていきます。
経費の種類については、こちらでも紹介しています。
●仕入れ:販売するための材料など。
●荷造り運賃:発送の際の代金や梱包費など。
●通信費:インターネット料金、切手代など。
●消耗品費:ボールペンやノートなどの消耗品。
●旅費交通費:仕入れの際に利用したバス代など。
●新聞図書費:ハンドメイドに関する本を買った時など。
●売掛金:作品の代金がまだ振り込まれていない時。
●買掛金:事業に使うもので代金をまだ支払っていない時。
●未払い金:自分で使うものでまだ支払っていない代金。
●支払手数料:振り込みにかかった手数料金。
●事業主貸:生活費など事業費から支払われたもの。
●雑費:その他どれにも属さないもの。
だいたいこんなところでしょうか。
ではコレをもとに、実際にどのように帳簿付けしていくか
やってみたいと思います。
赤い猫が利用しているのはやよいの青色申告オンライン。
セルフプランは1年間無料で使えることが出来、一番利用者数が多いのも特徴です。
やよいの青色申告 オンライン
かんたん取引入力を使おう
*あくまで私がやっている方法ですので、正確性を保証できるものではありません。
参考程度に留めて頂けますと幸いです。
やよいの青色申告オンラインにログインして、『かんたん取引入力』を選択します。
するとこんな画面が出てきます。
上から取引日、科目、取引手段、摘要、取引先、金額、という並びになっています。
科目は取引の内容。
取引手段は支払いや受け取りの種類。
摘要は取引きの内容について分かりやすくメモするところ。
取引き先はお客様の名前や、代金の振込先、支払先などの相手。
摘要と取引先は、必ず入力しなきゃいけない訳ではないですが、
見直すときわかりやすいように書いとく方が良いですよ。
私はこのかんたん取引入力を主に使っています。
本当はスマート取引取込という、便利な機能を使いこなせればいいのですが(^^ゞ
作品が売れた時の入力
収入があった時は、売上と入金と2回記帳する必要があります。
まずは売上の時。
ヤフオク!で売れた時を例にしていきます。
左側の収入を選び、上のメニューからは売掛金を選択します。
科目は売上、取引手段は売掛金を選択。
売掛金とは、まだお金を頂いていないという事です。
金額まで入力出来たら、登録をクリックしてください。
*売上日は、本来なら作品の注文があった日ではなく、
作品を発送した日が各当するそうです。
でもそれだと分かりにくいので、赤い猫は注文があった日を売上日にしています。
大事なのは、やり方を決めたらそれを変えない事らしいので、ご注意くださいね。
次は作品の代金が振り込まれた時の処理の仕方です。
先ほど入力した取引きをクリックすると、回収取引を入力するが表示されますので、それをクリック。
出てきた新規登録画面には、すでに振替元が記入されている事と思います。
入金があった日を選び、金額に間違いが無いかもチェックし、
登録を押して売上について入力が終わりました。
ここまでは大丈夫でしたか?
ミンネさんのように、売り上げがまとめて振り込まれる場合ですが、
最初の売上の入力は同じやり方で、振り込みがあった時は別のやり方で入力します。
そのやり方は後半で。
【追記】
minneで売れたものを仕訳する時は、取引き先名は「minne」または「GMOペパポ株式会社」など同一名にした方が良さそうです。
ここに入れた名前が補助科目となり、minneの振り込み額をまとめて記入する時に合わなくなってしまいますので。
支出の時の入力
仕入れした時や、作品の発送代など、支出があった時の入力のやり方です。
科目の項目に当てはまるものを選択してください。
今回は仕入れの材料を買った時を例にします。
科目は仕入れを選択。
取引手段は買掛金を選びます。
摘要と取引先を入力して、金額に仕入れ額を入力します。
登録で完了。
●銀行振り込みで支払い●
売上の入力と同じように、代金を支払った日にちを支払い取引で入力します。
●現金で購入した場合●
購入した日の一度の入力だけでOKです。
●クレジットカードの場合●
仕入れも私用のものも一緒に引き落とされるのであれば、
それぞれの項目を分けて入力するために、仕訳の入力を使います。
ヤフオクの手数料800円
買掛金2,000円
私用のもの8,000円の時を例にしています。
↓
↓分かり辛いので、表にしたのがこちら。
借方勘定科目 | 補助科目 | 借方金額 | 貸方勘定科目 | 補助科目 | 貸方金額 |
雑費 | 手数料 | 800 | 普通預金 | ゆうちょ銀行 | 10,800 |
買掛金 | 2,000 | ||||
事業主貸 | 8,000 | ||||
借方合計金額 | 10,800 | 貸方合計金額 | 10,800 |
買掛金の購入時の仕訳の際、取引先に名前など記入していたのなら、ここでも買掛金の補助科目に同じ名前を選択します。
生活費を引き出した時の入力
赤い猫のように小規模な事業の場合、
事業費と生活費が一緒になっている事が多いと思います。
生活費を預金から引き出した時は、このようになります。
科目に事業主貸。
取引手段に引き出す預金の名前。
事業主貸はとても便利な科目で、自分が使うために事業費から支払われた代金は、
全部事業主貸で記帳しています。
逆に事業に関係のない不用品などを処分して入金があった時は、
事業主借で処理します。
名前が似ていて覚えにくいですが(^_^;)、
事業から自分にお金を貸すのが事業主貸
事業に自分からお金を借りるのが事業主借
と覚えましょう~。
minneから振り込まれた時の入力
ここから紹介するのはあくまで赤い猫のやり方です。
本当はもっとちゃんとした方法があるかもしれませんので、
参考程度にしておいてください。
もしこの通りに記帳する場合も、自己責任でお願い致します。
仕訳の入力を使って、minneの振り込みを記帳します。
売上が5万円だった時の例です。
画像が小さいので、表にしたのがこちら↓
借方勘定科目 | 補助科目 | 借方金額 | 貸方勘定科目 | 補助科目 | 貸方金額 |
普通預金 | ゆうちょ銀行 | 44,428 | 売掛金 | 50,000 | |
雑費 | 手数料 | 5,400 | 0 | ||
支払い手数料 | 172 | 0 | |||
借方合計金額 | 50,000 | 貸方合計金額 | 50,000 |
雑費の手数料は、ミンネさんの販売手数料の事です。
今年の白色申告の際、手数料は雑費に含めてもいいと係の人に言われたので、
そのようにしています。
雑費ではなく、新たに販売手数料という科目を追加しても良さそうですね。
【追記】
その後販売手数料とういう科目を追加して処理する事に変更しました。
売掛金の補助科目は、minneの売上を仕訳した時の取引先名を選んで下さい。
メインメニューの「レポート・帳簿」をクリックして出てくる「残高試算表」も定期的にチェックして、おかしなところが無いか見てみるのも大事ですよ。
赤い色の数字が出ていたら、直すところがあるかもしれません。
まとめ
以上がハンドメイドの帳簿の書き方の例でした。
いかがだったでしょうか?
会計ソフトは色々な会社から出ていますが、
やよいの青色申告オンラインは使いやすくてオススメです!
ベーシックプランに登録すると、わからない仕訳について相談できるので、
不安が解消されますよ。
赤い猫もいっぱい相談して、悩みが無くなりました^^
【2020年追記】
残念ながらベーシックプランの業務ヘルプデスク(仕訳の相談ができる)が終わってしまいました~。
代わりにベーシックプランの上にトータルプランというのが出来て、こちらで仕訳の相談ができます。
初年度はキャンペーン価格で安く利用できるので、
「1年目はトータルプランでわからい事を聞きまくる」
「2年目から安いプランに変更する」
という使い方がおススメです!
この記事が同じハンドメイド作家さんのお役に立てましたら幸いです。
ハンドメイドをはじめたばかりで、来年青色にするか迷っているものです。
たくさんのブログや青色の本を読みましたが
具体的な詳細が中々つかめず、そんな中こちらのブログをみつけ
細やかな具体的な記事に大変助かっています。
やってみたくても二の足をふんでるひとの大半は
この確定申告がネックになってるのではと思ってしまいます(ーー;)
個人事業主でも、物を仕入れて、販売するタイプのひとの
記入例はたくさんあるけど、ハンドメイドでも
パーツをくっつけてアクセサリー・・・ではなく
材料から形を作り出して販売するタイプ
(粘土から、羊毛からとか)の、在庫、原価、仕訳。。。
中々具体例がなく悩みます。
貸借対照表の「製造原価の計算」欄も
ハンドメイド作家は埋めないといけないのでしょうか?
どんなに探しても、ここの具体的な記入方法の
参考例はみつからず途方にくれます。。。
今後、もし気が向いたら、このような疑問を
記事にしていただけたら嬉しいなと思います。
hemo様
こんにちは。コメントありがとうございます^^
確定申告、青色申告、悩ましい限りですよね。
私も青色申告の事を考えると、動悸、息切れがします(笑)
「製造原価の計算」について。
私もよくわからなくて、やよいの青色申告オンラインの方でお問い合わせしてみたのですが、「税務署に聞いて下さい」と言われてしましいました;;
そこで先ほど税務署に電話してみたところ、「製造原価報告書は税務署に提出しなくていいです。自宅で保管してください」との回答。
ハンドメイド販売で「製造原価報告書」が必要かどうか聞きたいのに、話がかみ合いませんでした(^_^;)
でも恐らく必要という事なのかな。
「製造原価報告書」で調べると、個人でやっていて売れ残りなどが無い場合は「売上原価」と同じような気がするのですけど、どうなんでしょう??
やよいの青色申告オンラインでは「製造原価の計算」と「製造原価報告書」が制作出来ないようですが、「MFクラウド確定申告」など他のでは制作出来るみたいです。
自動で計算できるようなので、あまり難しくないと思いますよ。
↓「MFクラウド 製造原価報告書の出力に対応しました」
https://biz.moneyforward.com/info/feature/cost-report/
私は去年、勧められるがままに青色申告65万控除をすることになりました。
青色申告について説明されている時も、ちんぷんかんぷん。
最終的に大丈夫かなと思ったのは、
「もし65万控除が無理そうなら、10万控除で申告できるよ」
との言葉で、複式簿記が難しくて出来なかったら簡易簿記の10万控除にしよう、と思ったからでした。
hemoさんも申告の時、青色申告の不安点について尋ねてみたらどうでしょう。
あまり参考になるお返事が出来ずに申し訳ないです。
ちゃんと勉強しているhemoさんの方が青色の事詳しいと思いますよ!
私の記事間違ってるところがあったら、こっそり教えて下さい(*^_^*)
お忙しい中、丁寧な回答ありがとうございます!
青色申告本当に悩ましいですよね。。。
質問に対応してくれるのがやよいだけなので
頼みの綱なのですが、仕訳以外は税務署に聞いて下さい
と言われることもあり、かといって税務署も
中々聞きたい事を回答下さらない事もあり
一体どこにきいたらいいのかと途方にくれることもあります。
でも、前に一歩ずつすすもうとされてる赤い猫さんをみると
自分もがんばらなくちゃ!と勇気をもらえます。
これからもブログ楽しみにしてますね。
ありがとうございました(*´v`*)
hemo様
ご返信ありがとうございます^^
あまりお役に立てるお返事が出来なかったのに、優しいお言葉痛み入ります。
勇気を出して税務署に電話をしても、軽くあしらわれているような対応にはガックリきちゃいますね(^_^;)
去年青色申告の説明をしてくれた方は、とても感じの言い方だったので人によるんでしょうね。
個人で小規模なハンドメイド販売の青色申告、そんなに厳しくないハズ……と思いたい。
ハンドメイド制作で悩むより、青色申告で気持ちが滅入る方が多いかもしれないです;;
今回調べて「MFクラウド確定申告」に乗り換えを少し考えたのですけど、やよいの青色申告オンラインからデータを移行するのが難しいみたいです。
やよいでも製造原価報告書が作成出来るように、やよいにお願いしてみようかな(*^_^*)
hemoさんのお言葉に、私の方こそ勇気をもらえました。
どうもありがとうございました♪
何度も申し訳ございません (;`O´)
今日、勇気を出して税務署に行って
貸借対照表の「製造原価の計算」について
聞いてみました。
ここは、例えば工場を持っているレベルとか
ハンドメイドの収入が大きい(数百万レベル)場合は
必要になってくるけど個人のハンドメイド作家の場合
しかも材料から何かを造形する(粘土や羊毛やプラバンとか)
場合そこまで割り出すのは大変だし
実際、ここを書いてくる人はほぼいないので
大丈夫です。との事でした!
個人のハンドメイド作家の場合は材料も
仕入じゃなく消耗品にすべてまとめちゃって
自分でわかるよう(粘土代、金具代とか)に
レシートをきちんととっておけば大丈夫です
とも言われました(゚∇゚;)
仕入じゃないんですか?って聞いてみたのですが
特に、わたしは扶養内のため個人の小規模な
事業なら消耗品でいいとのこと。ビックリ。
自宅で仕事してても、支払い名義が扶養者なら
家賃などは按分は出来ないなどいろんな話を聞けて
勉強になりました。
ということは、私の名義で支払いしてるのは
スマホ代のみだから、これしか按分できませんね。キビシイ(笑)
税務署の職員によって、微妙に見解が
違ってくるかもしれないので参考までに(*´v`*)
長々と失礼しました┏○ ペコリ
、
hemo様
こんにちは^^税務署に行って聞かれてきたんですね!
凄いです!その勇気に痺れます♪
それに貴重なお話も教えて下さり、本当にありがとうございます(*^_^*)
「製造原価の計算」は気にしなくてもいいんですね。安心しました。
確定申告の書類を印刷したものの、製造原価が気になって申告しに行った時に聞いてみようと思っていました。
仕入も全部消耗品ですか~!
やっぱり聞いてみないと分からないものがありますね。
私はもう仕入れで計算しちゃったので、このまま提出しますが、だ、大丈夫ですよね……(^_^;)
今度もし確定申告の記事を書く機会がありましたら、hemoさんから頂いたコメントを引用させて頂いてもよろしいでしょうか?
hemoさんのお話を聞いて、とても救われた気持ちになりました^^
青色申告で気分が滅入っていたもので(^^ゞ
どうもありがとうございました!
確定申告無事におわったみたいで何よりです。
お疲れさまでした(*´v`*)
引用大丈夫ですよ~ただ地域や税務署の担当によっては
意見がかわってくる可能性もあるのであくまでも
一つの例ってことでよろしくお願いします(´-ω-)ペコ
>仕入も全部消耗品
これ、私も、え~本当に?と、いまだにちょっと気になる(笑)
全部消耗品にしたら、その項目だけふえるので心配。。。って言ったら
まあ、仕入でもいいけど数をカウント出来るものが基準となるから
自分で会計ソフトで項目をふやして「仕入(原材料)」とかに
してもいいですよ~とも言ってました。
どちらにしても個人でやってる小規模なハンドメイド作家さんに
そこまで厳しくはしませんから、ちゃんと収支がまちがいなく
レシートも保管してくれたらそれでOKですよ~
って感じでした。
まだまだ色んな不安はつきませんが
お互いがんばりましょうね(ノ∀`)
hemo様
コメントと引用の件、どうもありがとうございます^^
まだ確定申告の精神消耗を引きずっているので(笑)、落ち着いた頃に「こういう話もあるみたいですよ」という感じで引用させて頂ければと思います。
あ、でも何を書こうかな。
青色申告・確定申告、怖い……;;
仕入も消耗品の話が気になり、申告の時職員さんに
「仕入は仕入れでいいですか?」と意味不明な質問をしてしまいました(^^ゞ
「いいですよ~」とおっしゃってたので、とりあえず一安心。
本当に小規模なハンドメイド販売ですから、収支が合っていれば大丈夫!と思っておきましょう♪
hemoさんのハンドメイド販売のご活躍をお祈りいたしますね(*^_^*)
私も頑張りますよ~!
こんにちは。
突然のメールで失礼いたします!
ミンネにて販売を始め、初めての青色で確定申告をします。
いつも参考にさせて頂き、とてもありがたいです(^^)
わからなくて、お訊ねしてみようと思いました。どうぞよろしくお願い致しますm(_ _)m
やよいの青色申告オンラインにて入力しております。12月分の入力方法で、
12月分の売上は、売掛でその都度入力しております。12月分の販売手数料は、どのような入力をしておられますでしょうか?
1月末に、ミンネより入金時入力のみではいけないでしょうか
ミンネより入金時、仕訳の入力で毎月入力していますので、確定申告の際年をまたぐ入力方法で悩んでおります。
お忙しい中申し訳ありませんが、教えて頂きたくお願い申し上げますm(_ _)m
宮本あけみ様
コメントありがとうございます。
お返事が遅くなり申し訳ありません。
もう確定申告時期に入ってしまっているので、お役に立てないかと思いますが私なりにお返事いたしますね。
私も年度をまたぐ仕訳のやり方が不安で、12月は販売を休むようにしてました(^^;
ですが多分いつものやり方で大丈夫なのではないかと思います。
12月分の売上を売掛金として入力し、確定申告では売掛金のところに金額が記載されます。
そして1月の入金時に普通に仕訳の入力で記入(販売手数料)。
確かに販売手数料は経費で、その年の分のものとして計上しないといけない感じがしますよね。
↓でもこちらのサイトを読んで、上記のやり方で大丈夫かと思いました。
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/8909947.html
全然ブログにログインせずハンドメイドとも遠ざかってしまってましたので、お返事が出来ずに申し訳ありませんでした。
赤い猫